電子書籍出版は近年とても個人が手掛けやすく身近になってきました。しかし数あるプラットフォームの中でどこがいいのか迷っている方も多いと思います。この記事ではKindleとGoogle play Booksを比較してそれぞれがどんな方に適しているかをご紹介します!
個人が電子書籍を出版する際、Google Play ブックスとAmazon Kindle(Kindle Direct Publishing, KDP)の2つのプラットフォームについて、ジャンル、出版手順、ロイヤリティの観点から比較してみました。
ちなみに、Amazon Kindle と楽天Kobo の比較してみた場合のページはこちらです。↓
: https://miduki.online/amazonvsrakuten/
ジャンル
- Google Play ブックス: 幅広いジャンルの電子書籍を取り扱っており、特定のジャンルに制限はありません。
- Amazon Kindle(KDP): 小説、ビジネス書、自己啓発書、漫画、写真集など、多様なジャンルの出版が可能です。
出版手順
Google Play ブックス:
1・Google Play ブックス パートナーセンターにアクセスし、アカウントを作成します。
2 ・書籍情報や価格設定を入力し、EPUBまたはPDF形式のファイルをアップロードします。
3 ・販売する国や地域、デジタル著作権管理(DRM)の適用有無を設定します。
4・審査を経て、承認されれば販売が開始されます。・・・
Amazon Kindle(KDP):
- Kindle Direct Publishingにサインインし、アカウントを作成します。
- 「本棚」から「新しいタイトルを追加」を選択し、書籍情報や価格設定を入力します。
- EPUB、DOCX、mobi、KPFなどの形式で原稿ファイルをアップロードします。
- 審査を経て、承認されれば販売が開始されます。
しかし、現在使用可のmobiファイルは、2025 年 3 月 18 日より、固定レイアウトの電子書籍の MOBI ファイルはサポートされなくなります。https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/topic/GULSQMHU5MNH4EZM
ロイヤリティ
Google Play ブックス:
基本的なロイヤリティは52%ですが、特定の条件を満たすと70%に引き上げられます。
1(※1)Google Playのロイヤリティの70%については、利用規約に同意したかどうかと、販売する国によって異なります。利用規約に同意した場合は70%。利用規約に同意しない場合は52%です。
- 2 また、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、カナダ、南アフリカ、スペイン、スウェーデン、スイス、アラブ首長国連邦、英国、米国など60ヶ国で販売された電子書籍は70%ですが、日本、香港、インド、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、韓国、台湾、タイ、ベトナムで販売された電子書籍のロイヤリティは52%です。無料での販売も可能です。
Amazon Kindle(KDP):
- ロイヤリティは35%または70%のオプションがあります。
70%のロイヤリティを選択するためには、以下の条件を満たす必要があります: - ・販売価格が一定の範囲内であること。
・KDPセレクトに登録すること(日本など一部の国で必要)。
・詳細な条件については、以下KDPのロイヤリティに関する情報
・KDP セレクト概要:登録でお客様の Kindle 本は自動的にKindle Unlimitedd (KU)(読者が会員登録月額980円(税込)で、豊富な本、コミック、雑誌、洋書など、200万冊以上の電子書籍が読み放題というサービス)に追加されます。 - お客様の Kindle 本は本の本の無料キャンペーン、Kindle Countdown Deals (KCD)の対象にもなり、これを利用してより多くの読者を獲得できます。
- ロイヤリティは35%または70%のオプションがあります。
まとめ
出版手順の簡便さやロイヤリティの条件を考慮すると、Amazon Kindle(KDP)は70%のロイヤリティオプションが利用可能であり、出版手順も比較的シンプルです。
一方、Google Play ブックスも幅広いジャンルでの出版が可能で、特定の条件下(上記※1)で高いロイヤリティを得られます。
ご自身の作品や販売戦略に合わせて、最適なプラットフォームを選択されることをおすすめします。
また、より多くの読者を獲得するためには、両方のプラットフォームにも登録しておくという選択肢もあります。